そろそろ
本当の働き方改革
始めてみませんか。
アリ・パートナーズ
特定社会保険労務士
風土構築支援パートナー 清水 有子(しみず ありこ)
静岡市


損益計算書
ブロックパズル


考案 西順一郎先生
損益計算書(PL)を7つのブロック図で表したものです。
そもそも損益計算書とは?
ざっくり言うと会社の1年間の成績表です。
どれだけの売り上げがあったのか。
どれだけの経費がかかったのか。
そして最終的な利益はどれだけあったのか。
などを表しています。
数字だらけで、知識がないと、何のことやらさっぱり理解出来ません。
そのお悩み解消にブロックパズルがあります。
パッと見て視覚的に理解できるのか特徴です。
理解できるからこそ、理想の状態、それを実現する方法などを、
社員も考える事が出来るようになります。
ちなみに似たようなもので貸借対照表は
会社の今までの業績の積み重ね、財産目録のようなものになります。
ブロックパズルの理解
【変動費】とは何?
売上に連動する費用です。材料費、外注費などが該当します。
美容院 → シャンプー、パーマ液
タクシー → ガソリン
卸業 → 仕入れ
など業界によって違います。
計算方法
売上から変動費を引いて出た数字が粗利。
粗利を売上で割ったものを粗利率と言います。
(例)上のブロックパズルの図で計算してみましょう。
100(売上)ー 20(変動費)= 80(粗利)
80(粗利) ÷ 100(売上) = 80%(粗利率)
となります。
粗利率を知る事で
利益をどの位の率で上げているのか、検証する事が出来ます。
もちろん業界によって粗利率は違いますし
同じ業界だからと言って、同じ率ではありません。
同じ会社でも店舗によって違ったりもします。
そして当然、粗利率が高い程、利益は上がりやすくなります。
【問題】会社ある製品の売上を20%増やそう、と計画し、Aチーム
Bチームでそれぞれ取り組む事にしました。
結果
Aチーム
努力の成果でAチームBチーム共に売上の20%増の目標を達成する事ができました。
ところが利益はAチームの96万円に対し、Bチームは90万円で、6万円も違います。
売上は同じ金額なのに、どうしてこのような事が起こってしまったのでしょうか?
こちらは
1個 10,000円
変動費(コスト)2,000円
かかる商品でした。
元々は
10,000円の商品を10個販売。
売上は
10,000×10=100,000円
変動費は
2,000×10=20,000円かかり
100,000ー20,000=80,000円の利益の上がる商品でした。
Aチームは
10,000円の商品を12個売る事に成功しました。
そうすると
売上は
10,000×12=120,000円
変動費は
2,000×12=24,000円
利益は
120,000ー24,000=96,000円になりました。
Bチームは
商品を8,000円に値下げして販売する事にし、15個売れました。
そうすると
売り上げは
8,000×15=120,000円です。
変動費(コスト)は
2,000×15=30,000円
利益は
120,000ー30,000=90,000円になります。
値下げをしたので、売れた個数は増えましたが
値下げしても商品にかかるコストは変わらないので
利益は減ってしまうのです。
粗利率で計算してみると
Aチームは
96,000÷120,000=0.8 80%
Bチームは
90,000÷120,000=0.75 75%
となり当然Aチームの方が粗利率も高くなります。
値下げするのは、一概に悪い事とは言えませんが
利益の確保には、どの位の分量を売らなければならないか
の視点を持つことも必要です。
売上は増えてるのに、ちっとも儲からない、はこんな事も原因かもしれません。
目標を売上金額だけで考えていると
売上は上がったのに利益は増えていない、という状況に陥ったりします。売上増だけを目指 しても、粗利率が低いと利益は思うより増えませんので注意が必要です。
会社全体で、この構造を理解しておきましょう。
【労働分配率】とは何?
労働分配率とは人件費を粗利で割ったものです。
上記のブロックパズルで計算すると
40(人件費)÷ 80(粗利)= 50%
になります。
【分かる事】
業種によって労働分配率は変わって来ます。
労働分配率が高すぎると人件費ほど粗利を稼げていない(給料が高すぎる可能性)
逆に低すぎると社員が不満(給料が低すぎる)を抱いている可能性があります。
50%が理想と言われていますが、業界などによって一概には言えません。
そして人件費には給料だけでなく、会社負担の社会保険料なども含まれています。
社員が始めてブロックパズルを見ると、その人件費の割合に驚きます。
会社の儲けってそんなにないんだ・・・。
でも効率よく仕事をこなす事で
人件費を増やしてもらえるかも(給料が上がるかも)と考える事が出来るようになります。
【予算編成】
来年度の予算はどのように立てていますか?
一般的に多いのは
①今年より10%の売り上げアップ!
②同業他社の売り上げに追いつくぞ!!
③何となく?!
なのです。
つまり、あまり意味のある数字になっていないのです。
意味のない事をがんばれるのは、一握りの人たちだけ。
やはり多くの人は、意義のある事、自分の利益に関係する事で力を発揮します。
そこでここでも、ブロックパズルを使って、来年度の予算を立てて行きます。




中小企業庁 中小企業経営調査結果から
(歯科医院は除く)



Bチーム




極端な例ですが、人件費が売上を上回っている、という会社もあったりします。
当然ながら会社は赤字、利益はありません。
考えられる事は、仕事量に対して社員が多すぎる。
社員の働き方が十分でない。
社員の給料と働き方のバランスが悪い。
などが考えられます。
